【獣医師が執筆】犬が血便(下痢)をした時の原因と対処法

2021年にみなさんがどうような症状で病院に来院したかをざっくりデータを取ったところ、消化器症状と、皮膚症状がトップ2でした。

消化器症状の中でも、下痢の方が嘔吐よりも多かったです。イメージすると以下の感じです。

下痢≫下痢と嘔吐≫嘔吐

下痢を主訴に来院することが多く、下痢があると嘔吐もする子がいるという結果でした。

そんな下痢の中でも急性の大腸炎を疑う症状が一番多かったので、今回は犬の急性大腸炎についてお話します!

目次

犬の急性大腸炎とは?

人も犬も同じで、食べたものは食道を通り、胃に運ばれ、小腸で栄養を吸収され、大腸での水の吸収とうんちがつくられ、肛門からうんちが出てきます。

食道から、肛門までは管状の構造をしており、引き延ばすと何メートルにも達します。

その管のなかで、水分の吸収、うんちをつくっている大腸で炎症が起きることを大腸炎と言います。

その大腸で、炎症が起きることで下痢などの症状がでますが、原因は特定できないことがほとんどです。

よくあるケースとしては、ストレスがかかったあと、イベントごとのあと、食事をかえたあと、いつも食べないものを食べたあとなどに大腸炎の症状を起こすことが多いです。

犬の急性大腸炎の症状は?

犬の急性大腸炎の症状は以下の通り。

・うんちがいつもより柔らかくなる(軟便、下痢

・うんちにゼリー状の透明な粘液みたいのが付着する

・うんちに赤い血液のようなものが付いている

・いつもより排便の回数が多くなる

・排便をした後に、またすぐにトイレに行き排便の姿勢を取る(しぶり)

上記に示したような症状がある場合には、急性大腸炎の可能性が高いです。

犬の急性大腸炎の診断・治療はどんな感じ?

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大腸炎の症状があるかチェック

上記に示したような症状があるか確認します

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糞便検査、身体検査などを実施

予防薬をしっかりと内服している場合には、問題となることは少ないですが、消化管内寄生虫の感染でも大腸炎を起こすため、糞便検査を実施します。

身体検査では、脱水の有無、粘膜の色、体温などを確認します。

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急性大腸炎と仮診断⇒治療

急性大腸炎の治療ですが、元気・食欲があり、嘔吐等もない場合、急性大腸炎と仮診断し診断的治療を実施することがほとんどです。

私の場合、整腸剤(±抗生物質)の処方を5日間することが多いです。

1日、2日くらいで便が固まってくることが多いです。

食事ですが、急性大腸炎疑いで嘔吐がなければ、食事はいつも通りで大丈夫とお伝えしています。しかし、症状が重い場合には、少量にしてもらう、消化のいいフードを与えてもらうようにしています。

※重度の大腸炎も中にはありますので、その場合には注射による治療も実施しています。

急性大腸炎の診療費ですが、診察料、糞便検査、内服薬等合わせて3,000円~くらいが相場ではないでしょうか。

まとめ

・犬の急性大腸炎は、もっとも多い急性の病気のひとつ

・ストレス、イベント、食事の変更などによって誘発されることが多い

・急性大腸炎の症状は、排便回数の増加、血便、ゼリー状の便、しぶりなど

・急性大腸炎は、整腸剤の内服で数日で完治する病気

・再発を防ぐには、腸内環境を整えることが重要!
 バランスのいい食事(色々なものをローテーションする)、ストレスフリーな生活を心掛ける!

大腸炎かも?再発を繰り返すなど、不安がある方は、ぜひ動物病院に相談をしてくださいね!

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