動物病院では日々犬の去勢・避妊手術を行っています。
犬と初めて暮らす方にとって、犬の去勢手術は一大イベントだと思います。そんな去勢手術の一日の流れを今回はご紹介したいと思います。
去勢手術のメリット・デメリットはまた別の記事で取り上げたいと思います。
去勢手術をしなかった場合に、高齢になった時になりやすい前立腺の病気については以下の記事で解説していますので、ぜひ一読くださいね!!

犬の去勢手術の流れ~手術前~
犬の去勢手術は、全身麻酔で行われます。そのため、手術の当日は絶食になります。前日の夜ご飯は食べても大丈夫ですが、当日の朝ごはんは抜きです!!お水は、当日の朝までは大丈夫ですが、それ以降は絶水になります。
絶食・絶水にする理由は、麻酔をかけた際に胃内の食事等が逆流して気管内に入ってしまうことを防ぐためです。
万が一食べてしまった場合には、正直に申告してくださいね!!
午前中にお預かりしたら、まずは麻酔前検査を実施します。当院では、血液検査と胸部レントゲン検査をルーティンで実施しています。その他の検査は必要に応じて追加でしています。
麻酔前検査で全身麻酔に対するリスクを評価したら、次は静脈ルートの確保をします。静脈ルートを確保する目的は、薬剤の投与や輸液剤の投与のためです。

静脈ルートの確保は、犬にとってストレスを感じるポイントのひとつです。80~90%の子はスムーズに実施できますが、どうしても嫌がる子は軽度の鎮静をかけてからルート確保をする場合もあります。

麻酔前検査を終え、ルート確保をしたら、麻酔導入まで点滴を流します。
全身麻酔のリスクについて完全に独自の目線で書いてみました。
犬の去勢手術の流れ~麻酔・手術~
犬を麻酔状態にするのは非常にシンプルで、麻酔薬1本を注射するだけです。
しかし、麻酔はあくまでも手術のためなので、実際には鎮静剤・鎮痛剤・抗生剤などの注射も同時に行います。

麻酔薬を注射したら、気道確保のために気管チューブを気管内に挿入します。気管チューブから酸素と空気を送り、また麻酔ガスを混ぜることで全身麻酔を維持します。

このような状態にし、意識を消失させ、痛みを感じさせない準備ができたら手術を行います。
犬の去勢手術の場合、大体5分程度で手術は終了します。麻酔時間を含めても15分程度です。
犬の去勢手術の流れ~麻酔覚醒~
手術が無事に終了したことを確認したら、麻酔覚醒になります。麻酔から覚ます方法はシンプルでガス麻酔薬を切るだけです。
ガス麻酔を切ると徐々に麻酔薬の濃度が低下し、意識が戻ってきます。この際に鎮痛が不十分だと痛みで覚醒してしまうため十分に注意します。

麻酔覚醒後15分後くらいにはシャキッとする子もいれば、ウトウトしている子もいます。この辺は、その子の状態や性格に応じて対応しています。

当院では、去勢手術の場合、夕方の18時頃にお迎えに来ていただいています。その際に麻酔後の注意事項等をお話し、終了となります。
まとめ
・犬の去勢手術は日帰り手術で実施可能
・去勢手術の麻酔時間は15分くらいで、手術時間は5分程度
・手術当日は退院後、疲れて寝る子が多いが翌日からは普段通りに生活できる場合がほとんど
全身麻酔でご家族が心配になるのは当然。不安なことがあればぜひ動物病院に相談してくださいね!







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