犬の健康診断はどこまでやればいいのか

東大宮にある駅前通り動物病院では、犬の健康診断を常時実施しています。

7~8歳までの犬用と、シニア犬用と年齢に応じて、健康診断のメニューを変更しています。詳しくはスタッフが獣医師にご相談くださいね!!

そこで、今回は犬の健康診断について、どこまでやる必要があるのかについてお話したいと思います。

目次

血液検査は必要?

まずは血液検査の必要性についてお話したいと思います。血液検査では、主に内蔵機能や臓器の状態を把握することができます。

血液検査をしないと診断がつかない病気もたくさんありますが、血液検査をしても異常がない病気もあります

・症状なし➡血液検査でも異常なし

・症状なし➡血液検査では異常あり

・症状あり➡血液検査で異常あり

・症状あり➡血液検査では異常なし

症状の有無と血液検査で異常があるかないかで分類してみましたが、症状の有無、血液検査での異常の有無にかかわらず、病気の可能性はあります

特に臨床的に多いのは、「肝酵素の上昇」ですかね。この異常は、症状がないけど血液検査ではじめて異常が分かるケースが多いです。

肝酵素の上昇については以下の記事で詳しく説明していますので、ご参考にしてください!

というわけで、血液検査は受けてみるまで分からないこともたくさんありますので、年に1度は血液検査を受けることをおすすめします

血液検査をしてよかった!というケースを今度ご紹介したいと思います。

レントゲン検査は必要?

レントゲン検査の必要性ですが、空港の手荷物検査を思い浮かべてみてください

様々なかばんをあけることなく、中を透視することができますよね?1個1個手荷物を開けて調べている暇はありませんので、流れ作業のように荷物をベルトコンベアで流しながら、ひとつひとつチェックしているのです。

その中で、あやしいものがあったら、声をかけて中身を確認することもありますよね。

我々獣医師がレントゲン検査をするのもまったく同じ考えです。もちろん、手荷物検査のようにすべてを検査するわけではありませんが、健康診断はスクリーニング検査の意味もありますので、健康診断では必ず行っています。

体を開けることは容易にはできませんが、レントゲン検査では体を開けることなく、体の中の状態を把握することが可能になるのです。

例えば、苦しそうにしている犬が来た時に、レントゲン検査をすることで、最小限のストレスで胸の中の状態を把握することができます。

また、症状がなかったとしても、レントゲン検査をすることで胸やお腹の中にできものを発見したりなどなど、様々な情報を得ることができます。

レントゲン検査のイメージは、空港の手荷物検査です!!

エコー検査は必要?

エコー検査の必要性ですが、例えばですが、魚群探知機をイメージしてみてください。

広大な海の中で魚を効率よく捕獲しようとするためにはエコーが必須です。海の中に超音波を発信し、魚にあたり跳ね返ってくることでその情報を画像に反映することができます。

つまり、視力をあげても見ることができない場合でも、なにがあるのかを客観的に表示することができるのです。

例えばですが、エコーを体にあてることで、外からでは見えない肝臓や、腎臓、腸、心臓など様々な臓器が見えてくるのです。

ちなみに血液検査、レントゲン検査、エコー検査は基本的には、無麻酔で実施できます。

レントゲン検査とエコー検査はどう違うの?

レントゲン検査はある一時点の画像が得られます。(透視レントゲンの場合は動画情報も得られます)

イメージですが、森を上空から見ている感じですね!上空からヘリコプターで人を探すような感じです。

エコー検査は、一部分のリアルタイムな動きと画像が得られます。レントゲン検査が上空から見ている感じとすると、エコー検査は地上から森を見ている感じです。

上空からは見れないので、全体的な像は得られませんが、地上から見る分より詳細にみることができます。

というわけで、両方にメリット・デメリットがあるので、使い分けるというよりは、両方検査をすることで漏れがなくなる感じです。

ただし、レントゲン、エコー検査にもデメリットがあります。それは、臓器の機能はわからないことです。機能の客観的な検査は、血液検査をすることで数値化できます。

というわけで、健康診断には、身体検査、血液検査、レントゲン検査、エコー検査はすべて必要な検査というわけです。

※それらの検査すべてをしてもわからないことも多々ありますが、上記の検査をすることで病気をかなり絞り込むことが可能になります。

まとめ

・見た目だけでは、犬が健康かどうかはわからないため、定期的な健康診断を実施しましょう。

・健康診断に必要な項目として、血液検査、レントゲン検査、エコー検査がある

・様々な検査を行い、検査から得られた情報を統合することで、健康状態をより把握することが可能になる

健康診断の内容は病院によっても違います。そもそもどんな検査がって、どんな検査が必要なのか、迷っている方はぜひ動物病院に相談してくださいね!

駅前通り動物病院では医療機器を完備

血液検査機器

各種血液検査機器を完備しているため、院内で血液検査を実施できます。15分前後で結果がでるため、スムーズに治療に移ることができます。

デジタルレントゲン検査機器

デジタルレントゲンシステムを導入しているため、撮影からデータの描出まで、数分で終わるため、スムーズに治療に移行することができます。

歯科用デジタルレントゲン装置

2022年の秋に新たに歯科用デジタルレントゲンを導入しました。増加する歯周病の治療成績をより向上させるために、また客観的な情報を提供するために役立ちます。

高性能サージカルルーペ

歯周病治療などの際に、徹底的な歯周ポケットの洗浄、歯石除去やより質の高い治療を実現するために2022年10月に導入。

超音波検査機器

超音波検査により、お腹の中の臓器を評価したり、心臓の構造・機能を評価したりすることができます。プローブを当てるだけなので、痛みもなく動物たちのストレスを最小限に検査ができます。

内視鏡装置

犬の場合、内視鏡は全身麻酔をかける必要があります。しかし、お腹を開けることなく、食道、胃の中、十二指腸などを観察することが可能です。また、鼻の中や、喉の奥も観察することが可能です。

歯科用ユニット

3歳以上の犬の70-80%が歯周病と言われています。そのような背景の中、当院では歯周病の治療に力を入れています。より短時間で歯周病治療を実施できるように歯科用ユニットを導入しています。

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