【獣医師が執筆】犬に生肉を与えてもいいの?

東大宮にある駅前通り動物病院では、日々犬の食事についてのご相談を受け付けています。

インターネットで「犬 生肉」で検索すると多数の記事がヒットしますが、どれも当たり障りない内容なので、今回は犬と生肉について解説していきます。

だいたいどの記事にも生肉は危険とか、与えても大丈夫だけど少量にしてねとか表現があいまいです。

なぜかというと食に関する問題は、宗教的な問題、個人の思想の問題など個人によって食の価値観が大きく異なるため、断定すると批判的な意見をもらいやすいからです。

人間でも肉を一切食べない人もいますし、毎日マックの人もいます。それでも寿命が大きく変わることはないはずです。

というわけで、今回は一獣医師で犬の飼い主である筆者の個人的な思想に基づいて書いていますので、ご理解のほどお願いします。

目次

犬に生肉は必要か

まずご理解いただきたいのは、「犬は生肉を食べなくても生きていける」という事実です。これは人に置き換えても言えることで、「肉を食べなくても死なない」ことはご理解いただけるのではないでしょうか。

ではなぜインターネット界隈で犬の生肉が話題になるのか。よく記事でみるのは、「犬の祖先はオオカミで~」という内容です。しかし、「人の祖先は~だから○○を食べたほうがいい」と考える人はいますか?

たぶんいないと思います。

なので犬に生肉が必要かと質問されたら私は、「食べなくても生きていける」と答えます。

ではなぜ生肉をあげようとするのか。核心的な理由は難しいですが、「美味しそうで食べつきがいいから」ではないでしょうか。

私自身、馬刺しや牛のユッケは大好物です。固い肉より、生の肉の方が好きです。

シンプルな理由です。同じことが犬でも言えるのではないでしょうか。

犬に生肉を与えるならどの肉?

食肉は、公衆衛生上の問題で、馬のみ生食用で販売されています。牛はたたきやユッケでは食べることができますが、これも非常に厳しい条件があります。豚はユッケ等では食べれません。鶏は禁止こそされていませんが、加熱調理が前提です。

理由はシンプルで、食中毒やウイルス性肝炎等の危険性があるからです。

犬が生肉を食べることで食中毒やウイルス性肝炎になるかと言われると見たことないのでわかりません。しかし、我々は犬と密接に生活しています。

生肉を食べた口で顔や手をなめられたら病原性の細菌等が人の体内に入るリスクは十分考えられます

そんなわけで、もし犬に生肉を与えるなら馬肉だけにするのがベターだと思います。

それも信頼できる衛生基準を満たした馬肉のみを与えるのがいいと思います。

犬に生肉はどのくらい与えてもいいの?

これも明確な答えはありません。毎日焼肉食べる人は少ないと思いますし、馬刺ししか食べないひともいないと思います。

犬の食事で重要なマインドは「まずは自分の食生活を思い浮かべて!」です。極端な食生活をしている人は少数派ですよね?

ほとんどの人がご飯食べて、パン食べて、肉食べて、野菜食べて、デザートを食べて生きていると思います。同じことです。「バランスよく、おいしく食べること」が重要です。

なので、一例をあげると

ドライフードの一日量の1/4くらいをドライフードから馬肉に変更してみる

このくらい少量の変化であれば、バランスにも影響なく、かつおいしく食べることができます!!

まとめ

・犬にとって生肉は絶対必要な食事ではない

・犬に生肉を与えるなら、人で生食が認められている馬肉がいい

・生の馬肉だけを食べていると栄養バランスに偏りがでるので、その他の食事と一緒に食べること

・バランスよく、おいしく!

犬に生肉をあたえてみようか迷っている方、不安な方はぜひ動物病院に相談してみてくださいね!!

※獣医師それぞれで見解は異なると思います。次は、馬肉特集をしてみようと思います!!

駅前通り動物病院では医療機器を完備

血液検査機器

各種血液検査機器を完備しているため、院内で血液検査を実施できます。15分前後で結果がでるため、スムーズに治療に移ることができます。

デジタルレントゲン検査機器

デジタルレントゲンシステムを導入しているため、撮影からデータの描出まで、数分で終わるため、スムーズに治療に移行することができます。

歯科用デジタルレントゲン装置

2022年の秋に新たに歯科用デジタルレントゲンを導入しました。増加する歯周病の治療成績をより向上させるために、また客観的な情報を提供するために役立ちます。

高性能サージカルルーペ

歯周病治療などの際に、徹底的な歯周ポケットの洗浄、歯石除去やより質の高い治療を実現するために2022年10月に導入。

超音波検査機器

超音波検査により、お腹の中の臓器を評価したり、心臓の構造・機能を評価したりすることができます。プローブを当てるだけなので、痛みもなく動物たちのストレスを最小限に検査ができます。

内視鏡装置

犬の場合、内視鏡は全身麻酔をかける必要があります。しかし、お腹を開けることなく、食道、胃の中、十二指腸などを観察することが可能です。また、鼻の中や、喉の奥も観察することが可能です。

歯科用ユニット

3歳以上の犬の70-80%が歯周病と言われています。そのような背景の中、当院では歯周病の治療に力を入れています。より短時間で歯周病治療を実施できるように歯科用ユニットを導入しています。

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