【獣医師が執筆】確実に痩せる犬のダイエット理論とは?

東大宮にある駅前通り動物病院では、日々犬の食事管理についての質問をいただきます。

みなさんも動物病院に行った際には、まずは体重チェック!!その際に、獣医師から「ちょっと増えましたね」と言われるとドキッとしますよね。次に行くまでには、何とかダイエットしないと!と意気込みますが、正直犬のダイエットは難しいと思います。

私も、犬2頭と生活していますが、去勢した5歳のミニチュアダックスフンドの子は、食欲が旺盛すぎて最近太り気味です。自分の気が済むまで、吠えて訴えてきます。

さて、困った。ということで皆さんの愛犬が痩せられるように、理論的に正しいダイエット方法をお話したいと思います。

※病気で食欲が出る、太りやすいなどの可能性もありますので、あくまでも健康と仮定して記事を書いています。

※一般的にですが、ドライフードよりもウェットフードの方が痩せる際には食事の量を調節しやすいです。

目次

ドライフードとは何なのか

ダイエットを語るうえで、ドライフードとは何かを理解する必要があります。

ドライフードとは、簡単にいうと犬を健康に育てるうえで、必要な栄養素が含まれた「保存性・利便性に富み、効率性も高い経済的にも優しい加工フード」であり、犬向けに開発されたものですが、人間にとっても好都合な食事なのです。

ダイエットを考える上で、カロリーが重要なのは皆さんもご存じかと思います。ドライフードのカロリーがどのくらいかご存じでしょうか?

ほとんどのドライフードは、300~450kcal/100gなのです。ちなみにこのカロリー密度は、人間の食事に置き換えるとどうでしょうか。

効率よくカロリーをとれる代名詞のカロリーメイトは4本(80g)で、400kcalくらいです。皆さんが毎日食べているお米は、100gあたり168kcalです。

ドライフードはカロリーメイトを主食に食べているようなものなのです。

ドライフードのカロリー密度の高さがイメージできたでしょうか。ドライフードは、白米など人が日常的に食べているものよりもはるかにカロリー密度が高いのです。

ドライフードだけで痩せるには?

ほとんどのワンちゃんが、ドライフードをメインに食べていると思います。さて、ドライフードだけで痩せるにはどうしたらいいでしょうか。

STEP
1日に与えているドライフードの量を知る

ドライフードは、カロリー密度が高い食事です。このカロリー密度が高い食事を目分量で与えていると、少しの誤差が大きな誤差を生みます

STEP
1日に与えている量のフードの20%の量を減らす

1日に与えている量が50gとします。その場合には、50gの20%の10gを減らして、1日に40gにします。

STEP
30日後に体重をチェック

20%も減らすとなると、かわいそうと思うかもしれませんが、20%の減少は30日で6食抜いたぐらいの感覚です。(1日2回ご飯と仮定)

この方法で、まずは試してみてください!!なおこの方法でダイエットを実践する場合には、まずは今あげているドライフードで構いません。

フードの量を減らすことができない場合には?

動物病院で、実際にダイエットを指導する際には、まずは上記の方法を試してもらうことが多いです。しかし、なかなか思うようにいかないのが実際です。

そのような場合には、カロリー密度に注目したダイエット方法がおすすめです!

ドライフードは、カロリーが300~450kcal/100gくらいです。それに比べて、ウェットフードの場合には、100kcal/100gぐらいのものが多いです(表記が総合栄養食の場合)。

STEP
1日に与えている量のドライフードの半分をウェットフードに変える

例えば、1日に50gのドライフードを挙げている場合には、25gをドライフードとして、25gをウェットフ

ードとして与えるようにします。ウェットフードは「総合栄養食」と表記されているものを与えましょう。

STEP
30日後に体重をチェック

この場合、食事の量(グラム)は全く同じですが、30日間で10食抜いたぐらいの感覚になります。仮に、ウェットフードの量をドライフードの2倍にしたとしても、30日で5食抜いたことになり、ドライフードだけを与えていて、20%も量を減らした場合とほぼ同じ効果が得られます。

仮にウェットフードのみにした場合、ドライフードと同じ量でもカロリーは1/2~1/3程度になりますので、確実にカロリー摂取を抑えることができます。

どんぶり勘定でもいい?

みなさん思い返してみてください。毎日の食事の量、カロリー計算していますか?少なくとも僕は全く計算したことがありません。それでも大学時代から今に至るまで、毎年体重は1㎏の誤差しか出ずにキープをしています。

もちろん、体型には食事だけでなく、体質、運動量など様々な要因が関与しています。しかし、犬の場合、ダイエットに重要なのは食事の量なのです。食事の量は、ご家族がコントロールできる変数なのです。

その変数を管理する上で、大切なことは数値であり、数値のインパクトが重要なのです。ダイエット用のドライフードだとしてもせいぜい300kcal/100gです。それに比べてウェットフード、ささみ、野菜などは、100gあたり100kcalにも満たないものがたくさんあります。

少し面倒かもしれませんが、かわいい愛犬のためにぜひ効果的なダイエットを試してみてくださいね!!

まとめ

皆さんに知っておいてほしいことは以下の通りです。

・ドライフードはカロリー密度が高い食事である

・ウェットフードや加工していない食品はカロリー密度が低い傾向にある

・ドライフードだけで痩せるのは、困難

ダイエットには、ドライフード以外のものを組み合わせるのが効果的!

どうしても痩せられないなどでお困りの方はぜひ動物病院に相談してくださいね。

駅前通り動物病院では医療機器を完備

血液検査機器

各種血液検査機器を完備しているため、院内で血液検査を実施できます。15分前後で結果がでるため、スムーズに治療に移ることができます。

デジタルレントゲン検査機器

デジタルレントゲンシステムを導入しているため、撮影からデータの描出まで、数分で終わるため、スムーズに治療に移行することができます。

歯科用デジタルレントゲン装置

2022年の秋に新たに歯科用デジタルレントゲンを導入しました。増加する歯周病の治療成績をより向上させるために、また客観的な情報を提供するために役立ちます。

高性能サージカルルーペ

歯周病治療などの際に、徹底的な歯周ポケットの洗浄、歯石除去やより質の高い治療を実現するために2022年10月に導入。

超音波検査機器

超音波検査により、お腹の中の臓器を評価したり、心臓の構造・機能を評価したりすることができます。プローブを当てるだけなので、痛みもなく動物たちのストレスを最小限に検査ができます。

内視鏡装置

犬の場合、内視鏡は全身麻酔をかける必要があります。しかし、お腹を開けることなく、食道、胃の中、十二指腸などを観察することが可能です。また、鼻の中や、喉の奥も観察することが可能です。

歯科用ユニット

3歳以上の犬の70-80%が歯周病と言われています。そのような背景の中、当院では歯周病の治療に力を入れています。より短時間で歯周病治療を実施できるように歯科用ユニットを導入しています。

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