【獣医師が執筆】ウェットフードとドライフードどちらがいいの?

東大宮にある駅前通り動物病院では、犬の食事の悩みの相談も多く、日々様々なアドバイスをしています。

犬の食事で大事なことは「栄養バランスよく、おいしく!!」です。

というわけで、今回はウェットフードとドライフードのそれぞれの特性を踏まえて解説していきます!!

どっちがいい、悪いというわけではありませんので、ご了承ください。

目次

ウェットフードの特徴は?

ウェットフードの特徴を以下にまとめてみました!

・ドライフードに比べて水分含有量が多く、食事の摂取で水分も多くとれる

・ドライフードに比べて、カロリー密度が低い(ドライフードの1/3~1/4倍くらい)

・ドライフードよりもやわらかい

・総合栄養食と表記のあるものであれば、それだけを食べていても栄養面では問題なし

・見た目がおいしそう

・少し温めると風味がより強く出る

・ドライフードよりも消化管(特に胃)の負担になりにくい

・カロリー換算してドライフードよりもコストが高くなりがち

・ドライフードよりも歯垢がつきやすい

ウェットフードを獣医師の観点からおすすめするときは、急性胃炎、腸炎のときと高齢になってきたときが多いです。

理由としては、ドライフードよりも消化されやすいこと、食事をとることで水分摂取もできることが挙げられます。そのため、ウェットフードに慣らすために、小さい頃から時々ウェットフードをあげることをおすすめします!!

ドライフードの特徴は?

ドライフードの特徴を以下にまとめてみました!

・水とドライフードのみを与えていれば、栄養不足になる心配はほぼない

・カロリー密度が高く、少量を食べるだけで栄養補給ができる

・保存性に富んでいる

・コンビニなどどこでも入手することができ、コストも低い

様々な病気に対応したフードが各種メーカーから販売されている

・ごはんの準備の手間がほぼかからない

ドライフードは多くのワンちゃんが主食にしているのではないでしょうか。

我々獣医師からみて、ドライフードの一番のメリットは、様々な病気に配慮したフードがあることです。

例えばですが、食物アレルギーがある犬用のフードや、尿石症の犬のためのフード、肝不全の犬用のフードなどなど。

我々でも把握しきれないほどのフードの種類があるのは、非常に助かっています。

ドッグフードは与え方が大事?

ドライフードとウェットフードの特徴について説明してみましたが、いかがでしょうか。

私個人の意見としては、ドライフードメインでたまにウェットフードを与えるのがいいのではないかと思っています。いずれにしても以下のことは意識して欲しいです。

ひとつのドッグフードのみを与えないこと
➡ドッグフードは日頃から様々な種類を食べることをおすすめしています。ひとつのフードのみを食べている犬は食事の変更などのストレスに弱く、大腸炎を起こしやすいです。

数種類のドッグフードをローテーションして与えること
➡様々な食事を与えることで腸内細菌叢のバランスが良くなる。日頃から様々なフードをとることで、体に合わないフード等がわかる

我々人間も日々様々な食事をしています。その中で、好き嫌いがあるように犬にも好き嫌いがあります。食にあまり興味ない犬もいます。

まとめ

・ドライフードは、ドッグフードの中では一般的で栄養面でもコスト面でも優れている

・ウェットフードは嗜好性、水分摂取に優れている

・ドライフード、ウェットフードともにメリット、デメリットがある

・ドッグフードは与え方も重要で、数種類をローテーションするのがおすすめ!

ドライフードとウェットフードどちらにしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね!食事は「おいしく健康に」が重要です。

また、食事の価値観は人それぞれです。ドライフードにしようか、ウェットフードにしようか迷っている方はぜひ一度動物病院に相談してみてくださいね!!

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