この1週間くらい新規の症状で「下痢」が急激に増加しています。下痢の原因は様々ですが、急性の下痢の要因として急激な気温変化が関与しているのではと思います。
そこで今回は、犬の急性大腸炎でみられる症状と、その背景を考えてみたいと思います。
ほとんどの子は薬の内服ですぐに良化しますが、下痢にならないにこしたことはありませんので、ぜひ参考にしてみてくださいね!!
犬の急性大腸炎の症状は?
・排便の回数が増える
・排便時にガスが一緒に出る音がする
・便の一部にとろみのある粘液が混ざる(ゼリー状ともいう)
・便に血が混ざる
・トイレに間に合わずに一部漏れてしまう
などが犬の急性大腸炎の症状です。
急性大腸炎になると犬自身がつらいのと家中がうんちまみれになる可能性があるため、すぐに下痢を治療する必要性があります。
急性大腸炎の治療法については以下の記事を参考にしてくださいね!!

急性大腸炎を防ぐ方法はあるのか
この1週間で急性大腸炎の症状がある犬を10頭以上みてきましたが、私なりに少し考えてみました。犬も人と同じで恒温動物です。
恒温動物というのは、自らの体温を一定に保つ生き物のことで、外の気温が変化しても体内の温度はほとんど変化しません。
人の場合、どのように体温調節をしているかというと、服を着たり、暖房・冷房をつけたりと自らの体温調節機能だけでなく、行動を起こすことでより快適に生きることができます。
しかし、犬の場合、人と同じように体温調節することができません。
ということは人と同じように生活をしていた方が、快適に生きることができるのではないか?と考えました。
ここからは推測ですが、ケージで寝ない犬の方が急性大腸炎になりにくいのではないかと思います。
ケージで寝ない犬はご家族と一緒に寝ると思いますが、少し寒いなと思えば、布団の中で寝るし、少し暑くなったら、布団から出て寝ることができます。
思い返せば、冬に犬と一緒に寝ていた時、最初のうちは布団の中に潜って寝ていますが、少し経つと顔だけ外に出し、明け方になると枕の上で寝ていることが多かったです。
なので、特に冷え込む夜に自ら体温調節をできるということは、気温変化へのストレスに強い可能性があります。
ケージで寝ている犬の場合、体温調節が難しいと思いますので、寒くなってきたらケージの中にふかふかのベットをおいてみてはいかがでしょうか。寒ければ、その中の奥の方で寝れますし、少し暑ければ、入り口の方で寝れます。
まとめ
・急激な気温変化は犬にとってストレスであり、結果として大腸炎を起こす原因になるかも!?
・人と同じベットで寝ている犬の方が体温調節が自分でできる可能性があり、ストレスによる大腸炎を発症しづらいのではないか。
・ケージで寝ている犬の場合、寒くなってきたら、屋根付きのベットをケージの中に入れてあげることで体温調節に有利に働く可能性がある
・急に冷え込む時期に急性大腸炎になった犬のご家族の方、ぜひ犬がどのように寝ているか教えてください!!
急性大腸炎の症状がある子、最近便が少し軟らかいかも?と不安な方はぜひ動物病院に相談してくださいね!!






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