【獣医師が執筆】子犬のしつけがうまくいかないときは?

東大宮にある駅前通り動物病院では、子犬から老犬まで様々なステージの犬の診察を行っていますが、病気だけでなく、犬のしつけについても相談を受けることがよくあります。

トイレトレーニングから、食糞、無駄吠えなど様々な相談内容ですが、共通して言えることは「人間にとって問題」だということです。犬は論理よりも感情で生きています。

だからと言って好き放題にさせるのが正解かというと人間社会で生きる以上、そうも言っていられません。

そこで今回は子犬のしつけで迷った時のマインドセットについてお話したいと思います。

目次

子犬のしつけは必要?

Aさん

先生!子犬と暮らし始めたんですが、しつけって必要ですか?

院長

難しい質問ですね!
個人的な考え方ですが、最低限は必要ですとお答えしています。
例えばですが、あまりにも凶暴すぎて人を噛んでしまう犬に育つとご家族にとっても、他人にも迷惑をかけてしまいます。

院長

一方で、食糞とかであれば、健康的にも大問題になることもないと思います。もちろん、ショックだとは思いますが...

犬のしつけは、犬と一緒に生活する上で、非常に重要なものです。ただし、要求されるしつけのレベルは、一緒に生活するご家族の犬に対する考え方や生活スタイル、家族構成によって異なります

例えば、仕事をリタイヤした人と社会人一人暮らしの犬との生活は異なります。社会人一人暮らしであれば、リモートワークでない限り、週の過半数を一日8時間以上は家を空けることになります。

一方、仕事をリタイヤした人であれば、家を長く空けることも少ないと思いますので、犬をお留守番させることも少ないかもしれません。

そのため、子犬を迎え入れる際には、自分の生活にあったしつけのレベルを想定しておくことが大切です。

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獣医師が考える最低限のしつけとは?

Aさん

先生!!
最低限必要なしつけはなんですか?

院長

獣医師の立場からすると、「人を噛まない」ことですね笑
動物病院で診察をしていると、ほとんどの子はフレンドリーですが、まれに噛んでくる子がいます。
まあ、これは性格によるものもありますが。

院長

ただ、性格的なものでも、しつけでもその行動自体を減らすこと、発火閾値を下げることは可能です。
人の行動変容に近いかもしれません。

院長

犬とのコミュニケーション、健康面のことを考えると体のどこでも触れるようにしておくことも大切です。

犬も人と同じように生き物です。生きていれば、病気になることもあります。24時間365日健康な人はそうそういないはずです。そうでなければ、病院は必要ないはずですので。

そのため、最低限のしつけ?と言われると体のどこでも自由に触れるようになることは非常に重要です。以下の記事でも解説していますが、大事なことなので、体を触るポイントを載せておきます。

・目➡目ヤニは生理的にも出る。目ヤニをコットン等で拭けるようになる。

・口➡唇をめくって口の中、歯に触る練習をする。歯磨きの練習にもなる。

・耳➡耳の入り口をいつでも見れる練習をする。
   アルコールフリーのウェットティッシュなどで耳の入り口をふく練習をする。   

・手足➡手足の間をしっかりと見れるようにする。

・爪➡爪切りが自宅でもできるように、まずは指先を触る練習をする。

・お尻➡肛門まわりを触れるようにする。肛門腺絞りの練習にもなる。

・体全体➡手のひらで体をなでるように、体の表面をチェックする練習をする。体のいぼの確認に有効!

上記にのせた体の部位を触れるようになることが健康状態を把握する上でも重要です。「うちの子全部できる!」という人は完璧ですので、いうことは何もないです。

ひとつでも多くできるように触る練習をしてみて下さいね!!

子犬のしつけの相談に動物病院は不向き?

犬のしつけの一番難しいことは、すぐに効果が出ないことです。皆さんも想像してみて欲しいのですが、怒りっぽいひとが急に穏やかになるのは難しいですよね?また、生理整頓できない人が急にできるようになることも困難です。

それは、思考のクセみたいなものがあるからです。ただ、怒りっぽい人が例えば、犬を飼い始めたら穏やかになったとか、整理整頓できない人に好きな人ができたら急に部屋が綺麗になったなど、行動を変えるには「きっかけ」が大切です。

そしてもうひとつ重要なこと。「それは人(犬)を変えるには、まずは自分から」しつけがスムーズにいけば、自分が変わる必要もありません。ただ、スムーズにいかない場合には、まずは自分の考え方、行動を変える必要があります。

そんな子犬のしつけですが、インプットしたことをアウトプットする必要があります。そして、犬のしつけの悩みは一つではないと思います。

・動物病院の1診察あたりにかけることができる時間は限られている

・獣医師は動物の病気の専門家であって、しつけの専門家ではない


・犬のしつけはすぐに効果が出ない。また、しつけは治療ではないため、日頃、内科的、外科的に治療している獣医師のとってしつけを苦手としている人が多いかも

上記の理由から、子犬のしつけの相談相手、相談場所として動物病院は不向きかもしれません。ただ最近では、動物病院でもしつけ教室を開催している動物病院もあります。

いずれにしても、しつけの悩みを解消するにはまずは悩みを解消したことがある人に聞くことをおすすめします!!

しつけの悩みを解消するには一人で悩まないこと

個人的に犬のしつけの悩みは、まずは人に相談することが一番だと思います。それは、動物病院でもいいと思いますし、近所のしつけ教室の先生でもいいと思います。

犬のしつけには、人と犬のコミュニケーションが必ず必要です。そのため、一人で悩まずに、まずはご家族であるあなたが行動を起こしてみて下さい。

とはいっても仕事も忙しくて、なかなか動物病院にも行けず、犬の幼稚園、しつけ教室にも行けないという方もいると思います。

そのような方には、自宅でできる犬のしつけの通信教育をおすすめします!!

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上記の商品は、子犬の時期に覚えさせておきたい犬のしつけをスムーズに、手軽にできるように、毎月子犬の成長に合わせた獣医師監修のしつけの本、しつけのためのおもちゃや、おやつがセットで送られてきます

月齢ごとに絶対に覚えさせたいトイレトレーニング、吠え対策、お留守番など重要なしつけをカリキュラムを組んで無理なく自分のペースで進めていけます。

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また、定期購入だけでなく、単回購入もできますので、今一番自分がしつけたい部分だけを試しに購入してみることもできます。

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子犬をしつけるには、まずは自分から行動を。ぜひいろいろと試してみて下さい。

くれぐれも悩んで犬との生活が苦痛になる前に行動してみて下さいね!!

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